2008年11月22日
「保田先生のごはん塾」、西宮・名塩小学校 10月25日
もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、西宮・名塩小学校へ
ゴーゴーご組事務局より
10月25日土曜日に、西宮市立名塩小学校で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

住宅開発が進み、めまぐるしく景観が変わる一方で、蘭学通り沿いには昔ながらの雰囲気が残り、重要無形文化財の名塩和紙の巧みの技を受け継ぐ趣深い西宮市名塩地区。名塩小学校はそんな名塩の中心集落の西端、四方を緑に囲まれた歴史ある小学校です。
少しずつ移り変わる山の色が、澄み渡った青空に映える秋の日、小学校の校庭には見たこともない3基のかまどが登場。子どもたちは興味津々、眺めてみたり、さわってみたり。今日はこれでおいしいごはんを炊いていきますよ!
まずは班分け。1年生から5年生までの児童が、バランス良く班に分かれます。学年が違ってもみんな顔なじみ。手洗いを済ませ、仲良く作業に入ります。家庭科室に移動して升でお米を量り、お米を洗います。中には家のお手伝いをしていているのか、慣れた手つきで洗っている子も。洗ったお米は外のお釜にセットして、水を注いでしばし吸水。元気いっぱいの子どもたちを、保護者のみなさんも笑顔で見守ります。

子どもたちは薪割り体験へ。男の子はパワフルで、力一杯叩くとみるみるうちに薪が割れていきます。女の子も負けていません。中には男の子以上に軽々と、なんと太い薪を3つも涼しい顔で割った女の子も。その子はさすがに、あとで何度もごはんをおかわりしていました。ごはんはパワーの源なのです!割った薪に火を焚きつけて、火吹き竹を吹く子どもたちの額には玉の汗。心地よい秋風をひときわ涼しく感じたことでしょう。
子どもたちがかまどと奮闘している間、保護者たちは校舎に入って、甲南女子大学名誉教授の奥田和子先生の講義に耳を傾けます。
「今の日本人は、脂質に偏った食生活をしています。理想的なバランスは、炭水化物75%、脂質15%、たんぱく質10%です」という奥田先生。これは、献立に例えるとごはん200g、動物性のおかず40g、野菜190gのバランスです。でも、野菜をこんなに食べるのはちょっと大変ですよね。そこで、これを上手に調理して小さくして食べる、例えばみそ汁のような方法で食べれば実現できますよと、先生のアドバイスが。
おにぎり1個約100gのうち約60%は水分なので、カロリーはわずか160kcalしかありません。カロリーをおさえながらでんぷんをしっかり摂ることができるごはんは、まさに理想的な主食。「子どもは1食あたり525kcalを必要とするので、ごはんを集中してしっかり食べてほしいですね」と奥田先生は力説します。

また、脂質や塩分の観点からも、ごはんは非常にすぐれていると奥田先生は独自のデータで説明します。先生自らスーパーの成分表示をチェックして作成したグラフによると、ごはんの脂質カロリー比(その食品のカロリーのうち脂質によるもの)は1.7%しかありませんが、ドーナツは47.4%、クロワッサンは53.8%、ミートソースは58.5%、グラタンに至っては60.3%と格段に高い値を示しています。ちなみに食パンでも12.9%、菓子パンになると30%以上が脂質です。先生は「子どもたちは口当たりが良くておいしいものを欲しがりますよね。でも大人は科学的根拠に基づいて、しっかりとした指針を持つべきです。〝子どもが好きだから〟と子どもの嗜好に迎合するのではなく、自信を持って子どもを教え導くことが食育なのです」ときっぱり。「子どもが野菜を食べないのは、お母さんの料理が上手でないからではないでしょうか?」という一言は講義を聴いていた参加者の心に突き刺さったようで、「野菜はせいぜいサラダか炒めるかしかできませんから…もっともっとお料理を勉強しないといけませんね」と真剣な表情で感想を述べてくれた保護者の方も。「子どものせいにしてはいけませんね」と、講義を受けてみなさん前向きに食育を考えているようです。

そして講義を終えた保護者と合流し、いざかまどの蓋をオープン!青空に吸い込まれるように湯気が立ち込めたその瞬間「わぁ!」と歓声が。つやつや真っ白のごはんをさっそく試食しましょう。
「おいしい?」と問いかけると、感想を言う前に「おかわりある?」という言葉が出てくるとは、よほどおいしいのでしょう。「やわらかい」「家のごはんよりおいしい」とご満悦の子どもたち。保護者も「甘みが違いますね」「ふりかけなしでもおいしいです」と舌鼓。「名塩の子どもはごはん好き」と噂に聞いていましたが、なるほど、その通りであっという間におかわりの行列がズラリ。しかも「おこげちょうだい!」とおかわり隊はグルメ揃いです。そしてそれから間もなく、3つのお釜の中は跡形もなく空っぽに…。

「〝食べること〟は〝生きること〟です。食べ方の選択は、その人の生き方につながり、ひいては民族・国の存亡に関わる大きな問題です」と奥田先生は授業で語りましたが、普段もこの勢いでごはんを食べれば、未来は明るく輝くことでしょう。

「保田先生のごはん塾」、西宮・名塩小学校へ
ゴーゴーご組事務局より
10月25日土曜日に、西宮市立名塩小学校で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。


子どもたちは薪割り体験へ。男の子はパワフルで、力一杯叩くとみるみるうちに薪が割れていきます。女の子も負けていません。中には男の子以上に軽々と、なんと太い薪を3つも涼しい顔で割った女の子も。その子はさすがに、あとで何度もごはんをおかわりしていました。ごはんはパワーの源なのです!割った薪に火を焚きつけて、火吹き竹を吹く子どもたちの額には玉の汗。心地よい秋風をひときわ涼しく感じたことでしょう。子どもたちがかまどと奮闘している間、保護者たちは校舎に入って、甲南女子大学名誉教授の奥田和子先生の講義に耳を傾けます。
「今の日本人は、脂質に偏った食生活をしています。理想的なバランスは、炭水化物75%、脂質15%、たんぱく質10%です」という奥田先生。これは、献立に例えるとごはん200g、動物性のおかず40g、野菜190gのバランスです。でも、野菜をこんなに食べるのはちょっと大変ですよね。そこで、これを上手に調理して小さくして食べる、例えばみそ汁のような方法で食べれば実現できますよと、先生のアドバイスが。
おにぎり1個約100gのうち約60%は水分なので、カロリーはわずか160kcalしかありません。カロリーをおさえながらでんぷんをしっかり摂ることができるごはんは、まさに理想的な主食。「子どもは1食あたり525kcalを必要とするので、ごはんを集中してしっかり食べてほしいですね」と奥田先生は力説します。


外ではいよいよお釜が噴いて、火を止め蒸らし時間に。その間子どもたちは○×クイズに挑戦です。みんなが元気いっぱいに校庭を西へ東へ駆けめぐっているうちに、ごはんはお釜の中でおいしくおいしくなっていきます。
「おいしい?」と問いかけると、感想を言う前に「おかわりある?」という言葉が出てくるとは、よほどおいしいのでしょう。「やわらかい」「家のごはんよりおいしい」とご満悦の子どもたち。保護者も「甘みが違いますね」「ふりかけなしでもおいしいです」と舌鼓。「名塩の子どもはごはん好き」と噂に聞いていましたが、なるほど、その通りであっという間におかわりの行列がズラリ。しかも「おこげちょうだい!」とおかわり隊はグルメ揃いです。そしてそれから間もなく、3つのお釜の中は跡形もなく空っぽに…。

「〝食べること〟は〝生きること〟です。食べ方の選択は、その人の生き方につながり、ひいては民族・国の存亡に関わる大きな問題です」と奥田先生は授業で語りましたが、普段もこの勢いでごはんを食べれば、未来は明るく輝くことでしょう。

2008年11月18日
「保田先生のごはん塾」、神戸女子大学 10月23日
もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、神戸女子大学へ

ゴーゴーご組事務局より
10月23日木曜日に、神戸女子大学で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

千年前、源氏物語の舞台となった須磨の地を眺める高台にある神戸女子大学の須磨キャンパス。ゴーゴーご組校長先生の保田茂先生はここで管理栄養士を目指す学生たちを指導していますが、今回はかまどごはんを食べる嬉しい特別授業です。
秋雨前線がしとしとと夏の名残の雨を降らせ、残念ながらこの日も朝からあいにくのお天気。それでもかまど隊のスタッフは今日も元気よく、いつもと変わらぬ様子でスタンバイです。学生たちは普段通り保田先生の講義を2コマ受け、その間にかまど隊が心を込めてごはんを炊いていく段取り。授業が終わる頃には、炊きたてのアツアツごはんが食べられるとあって、授業にも一段と力が入る!のかどうかはわかりませんが、とりあえず朝9時からの講義、ごくろうさまです。 今回はさすがに管理栄養士の資格取得を目標とするカリキュラムだけあって、保田先生の授業も専門的な内容ですが、ここは少しかみ砕いて講義の内容をレポートしましょう。

これまでの管理栄養士の仕事は、主に栄養不足の人の力になる、つまり病気を治すための栄養指導を中心とするものでした。しかし、時代が移り変わり、食べ物が満ちあふれ、栄養失調など昔の話となった昨今では、管理栄養士に求められるのは予防的な栄養指導。つまり病気でない人が病気にならないようにすることも、管理栄養士の重要な仕事のひとつになってきています。
健康を保つことを目的とするこれからの栄養学では、栄養バランス、機能、免疫力、腸内細菌叢(そう)を重視しなければいけません。その観点から見た良い食べ物とは、成分含有量が多く消化吸収の良いもの、つまり効率性を重視した選択が必要となってきます。
中でも腸内細菌叢は、健康維持に重要な役割をします。乳酸菌が腸内で繁殖すると、病原菌が繁殖できません。人間は生まれたときには無菌状態で、腸の中に細菌はひとつもいません。「赤ちゃんは生れる時に産道でお母さんの乳酸菌に触れ、その菌を引き継いでいくのです。母親から受け継いだ大切な乳酸菌、そしてみなさんもやがて母親になるでしょうから、将来生まれる子どもたちに引き継ぐ大切な乳酸菌を維持していくためには、発酵食品を食べることが大切です」。保田先生は「日本人は昔から野菜を発酵させた漬け物、豆を発酵させたみそ、醤油を食べてきました。ごはん、野菜、豆は栄養学的に、健康を保つことに関してすぐれた食べ物です」と、ごはんを中心とする日本型の食生活の良さを学生に伝えます。こうした日本型の視点から、現在の日本人の食生活を見直すことが、これからの時代に求められる管理栄養士の役割にも大きな示唆を与えてくれることでしょう。
学生たちは白板に書かれた保田先生の文字を追いかけながら必死にノートを取り、真剣なまなざしで授業に聞き入っていました。
その頃、かまど隊はテントの下で額に汗。鉈(なた)で割った薪に火をつけごはんを炊きますが、今日は湿気があって若干苦戦の様子。それでもさすがは百戦錬磨のスタッフたち、手際よく火を操りごはんを炊きあげていきます。
2コマ目の授業の最後には、アンケート用紙を配布。学生たちはペンを走らせて回答し授業は終了、教室を移動してお待ちかねのかまどごはんの試食です。 教室の入り口には、本物のかまどを展示。もの珍しそうに覗いてみたり、ポーズをとって携帯電話で撮影したりとなかなかの人気です。

全員が揃ったところで、いよいよ釜の蓋を取る時が。「前に来てご覧なさい」という保田先生の声で、お釜は学生たちに囲まれます。そしていざ蓋をオープン!ほんわかとあがる湯気とともにごはんの香りがほのかに広がると、歓声あり拍手あり記念撮影(?)ありの感動の瞬間。さっそくよそって試食です。
学生たちは用意されたふりかけ以外にもいろいろなおかずを持参。のり、卵焼き、きんぴらごぼう、梅干、中には納豆持参という感心な学生も。さっきの授業での「発酵食品を食べましょう」という保田先生のお話を早速実行です!
「保田先生のごはん塾」、神戸女子大学へ

ゴーゴーご組事務局より
10月23日木曜日に、神戸女子大学で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

千年前、源氏物語の舞台となった須磨の地を眺める高台にある神戸女子大学の須磨キャンパス。ゴーゴーご組校長先生の保田茂先生はここで管理栄養士を目指す学生たちを指導していますが、今回はかまどごはんを食べる嬉しい特別授業です。
秋雨前線がしとしとと夏の名残の雨を降らせ、残念ながらこの日も朝からあいにくのお天気。それでもかまど隊のスタッフは今日も元気よく、いつもと変わらぬ様子でスタンバイです。学生たちは普段通り保田先生の講義を2コマ受け、その間にかまど隊が心を込めてごはんを炊いていく段取り。授業が終わる頃には、炊きたてのアツアツごはんが食べられるとあって、授業にも一段と力が入る!のかどうかはわかりませんが、とりあえず朝9時からの講義、ごくろうさまです。 今回はさすがに管理栄養士の資格取得を目標とするカリキュラムだけあって、保田先生の授業も専門的な内容ですが、ここは少しかみ砕いて講義の内容をレポートしましょう。

これまでの管理栄養士の仕事は、主に栄養不足の人の力になる、つまり病気を治すための栄養指導を中心とするものでした。しかし、時代が移り変わり、食べ物が満ちあふれ、栄養失調など昔の話となった昨今では、管理栄養士に求められるのは予防的な栄養指導。つまり病気でない人が病気にならないようにすることも、管理栄養士の重要な仕事のひとつになってきています。
健康を保つことを目的とするこれからの栄養学では、栄養バランス、機能、免疫力、腸内細菌叢(そう)を重視しなければいけません。その観点から見た良い食べ物とは、成分含有量が多く消化吸収の良いもの、つまり効率性を重視した選択が必要となってきます。
中でも腸内細菌叢は、健康維持に重要な役割をします。乳酸菌が腸内で繁殖すると、病原菌が繁殖できません。人間は生まれたときには無菌状態で、腸の中に細菌はひとつもいません。「赤ちゃんは生れる時に産道でお母さんの乳酸菌に触れ、その菌を引き継いでいくのです。母親から受け継いだ大切な乳酸菌、そしてみなさんもやがて母親になるでしょうから、将来生まれる子どもたちに引き継ぐ大切な乳酸菌を維持していくためには、発酵食品を食べることが大切です」。保田先生は「日本人は昔から野菜を発酵させた漬け物、豆を発酵させたみそ、醤油を食べてきました。ごはん、野菜、豆は栄養学的に、健康を保つことに関してすぐれた食べ物です」と、ごはんを中心とする日本型の食生活の良さを学生に伝えます。こうした日本型の視点から、現在の日本人の食生活を見直すことが、これからの時代に求められる管理栄養士の役割にも大きな示唆を与えてくれることでしょう。
学生たちは白板に書かれた保田先生の文字を追いかけながら必死にノートを取り、真剣なまなざしで授業に聞き入っていました。
その頃、かまど隊はテントの下で額に汗。鉈(なた)で割った薪に火をつけごはんを炊きますが、今日は湿気があって若干苦戦の様子。それでもさすがは百戦錬磨のスタッフたち、手際よく火を操りごはんを炊きあげていきます。
2コマ目の授業の最後には、アンケート用紙を配布。学生たちはペンを走らせて回答し授業は終了、教室を移動してお待ちかねのかまどごはんの試食です。 教室の入り口には、本物のかまどを展示。もの珍しそうに覗いてみたり、ポーズをとって携帯電話で撮影したりとなかなかの人気です。


学生たちにかまどごはんの感想をきくと、「ふっくらとしている」、「つやつやしてキレイ」、「粘り気があって、甘い」などなど、おいしく食べている様子。話を聞いているうちに、お釜の前には我も我もとおかわりの列が。ここは女子大、誰の目もはばかることなどありません!3つのお釜はみるみるうちに空っぽに。でもさすがは栄養学を学ぶ学生。「ごはんは炭水化物だけでなく、良質のたんぱく質も含まれるのでいっぱい食べます!」と笑顔でおかわりです。
今日参加した学生からのコメントです。「とてもおいしくごはんをいただきました。将来、管理栄養士となって献立を考えるときには、ぜひごはんを中心としたメニューを考えたいと思います」。 わたしたちの健康を支える立派な管理栄養士がたくさん誕生してほしいですね。
2008年11月12日
「保田先生のごはん塾」西脇市立くすのき保育園10月21日
もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、西脇市へ
ゴーゴーご組事務局より
10月21日火曜日に、西脇市立くすのき保育園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。


北緯35度、東経135度。そんな日本の〝へそ〟にほど近い西脇市黒田庄町のくすのき保育園が本日の会場。大きな鳥居とかやぶき屋根の社殿の兵主(ひょうす)神社の杜のすぐとなりです。コスモスの花がほころびはじめ、そよかぜに木々がささやくおだやかな山すそにあります。美しい秋の空の下、元気いっぱいに遊んでいた児童たちが集合。「お願いします!」と大きな声で、かまど隊スタッフにごあいさつです。

まずは手をきれいに洗ってから、お米を計量します。順番にお米をすくって計量升の中へ…ぎこちない手つきではありますが、任された仕事はきっちりとこなします。量り終えたお米はザルの中へ入れ、手洗い場で洗米の作業へ。お米の感触が気持ちいいのか、歓声がところどころであがります。洗い終わったら水を計量して、お米を入れたお釜の中へ注ぎます。両手でしっかり計量コップを握りしめ、慎重に慎重にお釜の中へ…真剣なまなざしです。
引き続き薪割り。コンコンと鉈(なた)の背を叩いて薪を割っていきます。まだまだ小さな子どもたちですが、力いっぱいに叩いていくと、少しずつ少しずつ薪が割れていきます。パキンと割れたら満足げな笑顔がほころび、心地よい汗が額から流れていました。

薪を割ったらいよいよかまどに火が入ります。火がついたら火吹き竹で炎を大きく。かまどが噴いたら火を消して、しばらく蒸らします。
一方の保護者たちは、おゆうぎ室でゴーゴーご組校長先生の保田先生の授業に耳を傾けます。
参加した保護者に、保田先生が早速「朝ごはんにパンを食べた人は手を挙げてください」と問いかけると、約半数の手が挙がりました。保田先生は語り始めます。「これから子どもたちの時代になると給料は下がっていくでしょう。そして物価は上がっていくでしょう。養う人も多くなっていくでしょう。そんな時代のために、何を準備すればいいのでしょうか?」
少し昔の日本人は確かに貧しかったけれど、地元でとれた食べ物を食べ、みな助け合って幸せに暮らしていました。また、パンを食べて外国の麦畑を青々と茂らせる一方、黒田庄の田んぼは雑草で荒れています。小麦価格は高騰し、日本がこれから安定して輸入できる保証はありません。ですから、これからは地元で食べ物が作れること、みんなが健康であることが課題となってくるでしょう。そのために、子どもたちに何を食べさせることを教えるべきなのでしょうか?保田先生はそう問いかけます。

日本人はここ数十年で世界で最も食生活を変えた民族です。肉や油など成人病の要因となる食べ物を多く摂取するようになった一方で、カルシウム不足で骨が弱く、キレやすい子どもたちが多くなりました。カルシウムというと牛乳というイメージですが、かつての日本人は牛乳など飲まなくても骨は丈夫でした。それは、だいこん菜、かぶ菜、高菜などの青菜からカルシウムをしっかりと摂っていたからです。日本人は体によい豆や海藻と青菜を上手に食べる方法を知っています。それはみそ汁です。そんな保田先生のお話に、「なるほど!」という声が漏れます。
「時代を見通して、子どもたちの未来の幸せのため、そしてみんなが健康であるために、ごはんを中心とした日本型の食生活を」という保田先生の講義を聴いた保護者たちに感想をたずねると「子どもが好き嫌いが多くて諦めかけていましたが、これからは諦めずにいろいろなものを食べさせないといけないと思いました」、「うちはごはんが大好きで、これからもごはんをいっぱい食べます!でも、副食にも気を配りたいですね」と真剣な表情で答えてくれました。

子どもたちはごはんができるまでの間、かまど隊スタッフにおゆうぎを披露。フラフープではみんな上手にフープを回していきます。フープを手渡されたかまど隊も挑戦!するも、みんな回せず…。よさこい、組み体操と一生懸命、息もぴったりと合った演技、ありがとう!
そのあとは、みんなで先生を囲んで紙芝居『朝ごはん食べた?』を見ます。「みんなは朝ごはんを食べたかな?」と先生が問いかけると、元気いっぱいに「は~い!」とお返事です。
そして、授業を終えた保護者と合流し、いざ釜の蓋が開きます。立ち込める湯気。つやつやのごはん。「わぁ!」という歓声の中、いよいよ試食です。今回は炊きたてのごはんを保育園自家製の海藻・じゃこ・お豆たっぷりの手づくりふりかけと、サツマイモのたっぷり入った豚汁といっしょに。園庭でレジャーシートを敷いて、遠足気分のお昼ごはん。「薪割りがおもしろかった」という子は、小さな体だけどごはんをおかわり。わざわざ先生のところへ来て「先生、おいしかったよ!」と報告する子も。

サツマイモ、ピーマン、玉ねぎ…くすのき保育園の園庭では、いろいろな野菜が育っています。お米も先日稲刈を終え、天日で乾燥させていました。給食も園児の育てた野菜はもちろん、地場でとれた素材を極力使用し、地産地消にも積極的。「食育には16年前から取り組んでいます。お米や野菜を育てるほかにも、毎年6月には園庭にある柏の木の葉で柏餅をつくります。野菜が苦手でも、自分で育てた野菜なら食べる子もいるのですよ」と池田園長先生。
今日のかまどごはんに引き続き、11月には園児が裏の畑で育てたサツマイモを焼き芋にして食べるそうです。くすのき保育園はいま、豊かな実りの秋を満喫しています。

「保田先生のごはん塾」、西脇市へ

ゴーゴーご組事務局より
10月21日火曜日に、西脇市立くすのき保育園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。


北緯35度、東経135度。そんな日本の〝へそ〟にほど近い西脇市黒田庄町のくすのき保育園が本日の会場。大きな鳥居とかやぶき屋根の社殿の兵主(ひょうす)神社の杜のすぐとなりです。コスモスの花がほころびはじめ、そよかぜに木々がささやくおだやかな山すそにあります。美しい秋の空の下、元気いっぱいに遊んでいた児童たちが集合。「お願いします!」と大きな声で、かまど隊スタッフにごあいさつです。

まずは手をきれいに洗ってから、お米を計量します。順番にお米をすくって計量升の中へ…ぎこちない手つきではありますが、任された仕事はきっちりとこなします。量り終えたお米はザルの中へ入れ、手洗い場で洗米の作業へ。お米の感触が気持ちいいのか、歓声がところどころであがります。洗い終わったら水を計量して、お米を入れたお釜の中へ注ぎます。両手でしっかり計量コップを握りしめ、慎重に慎重にお釜の中へ…真剣なまなざしです。
引き続き薪割り。コンコンと鉈(なた)の背を叩いて薪を割っていきます。まだまだ小さな子どもたちですが、力いっぱいに叩いていくと、少しずつ少しずつ薪が割れていきます。パキンと割れたら満足げな笑顔がほころび、心地よい汗が額から流れていました。

薪を割ったらいよいよかまどに火が入ります。火がついたら火吹き竹で炎を大きく。かまどが噴いたら火を消して、しばらく蒸らします。
一方の保護者たちは、おゆうぎ室でゴーゴーご組校長先生の保田先生の授業に耳を傾けます。
参加した保護者に、保田先生が早速「朝ごはんにパンを食べた人は手を挙げてください」と問いかけると、約半数の手が挙がりました。保田先生は語り始めます。「これから子どもたちの時代になると給料は下がっていくでしょう。そして物価は上がっていくでしょう。養う人も多くなっていくでしょう。そんな時代のために、何を準備すればいいのでしょうか?」
少し昔の日本人は確かに貧しかったけれど、地元でとれた食べ物を食べ、みな助け合って幸せに暮らしていました。また、パンを食べて外国の麦畑を青々と茂らせる一方、黒田庄の田んぼは雑草で荒れています。小麦価格は高騰し、日本がこれから安定して輸入できる保証はありません。ですから、これからは地元で食べ物が作れること、みんなが健康であることが課題となってくるでしょう。そのために、子どもたちに何を食べさせることを教えるべきなのでしょうか?保田先生はそう問いかけます。

日本人はここ数十年で世界で最も食生活を変えた民族です。肉や油など成人病の要因となる食べ物を多く摂取するようになった一方で、カルシウム不足で骨が弱く、キレやすい子どもたちが多くなりました。カルシウムというと牛乳というイメージですが、かつての日本人は牛乳など飲まなくても骨は丈夫でした。それは、だいこん菜、かぶ菜、高菜などの青菜からカルシウムをしっかりと摂っていたからです。日本人は体によい豆や海藻と青菜を上手に食べる方法を知っています。それはみそ汁です。そんな保田先生のお話に、「なるほど!」という声が漏れます。
「時代を見通して、子どもたちの未来の幸せのため、そしてみんなが健康であるために、ごはんを中心とした日本型の食生活を」という保田先生の講義を聴いた保護者たちに感想をたずねると「子どもが好き嫌いが多くて諦めかけていましたが、これからは諦めずにいろいろなものを食べさせないといけないと思いました」、「うちはごはんが大好きで、これからもごはんをいっぱい食べます!でも、副食にも気を配りたいですね」と真剣な表情で答えてくれました。

子どもたちはごはんができるまでの間、かまど隊スタッフにおゆうぎを披露。フラフープではみんな上手にフープを回していきます。フープを手渡されたかまど隊も挑戦!するも、みんな回せず…。よさこい、組み体操と一生懸命、息もぴったりと合った演技、ありがとう!
そのあとは、みんなで先生を囲んで紙芝居『朝ごはん食べた?』を見ます。「みんなは朝ごはんを食べたかな?」と先生が問いかけると、元気いっぱいに「は~い!」とお返事です。

サツマイモ、ピーマン、玉ねぎ…くすのき保育園の園庭では、いろいろな野菜が育っています。お米も先日稲刈を終え、天日で乾燥させていました。給食も園児の育てた野菜はもちろん、地場でとれた素材を極力使用し、地産地消にも積極的。「食育には16年前から取り組んでいます。お米や野菜を育てるほかにも、毎年6月には園庭にある柏の木の葉で柏餅をつくります。野菜が苦手でも、自分で育てた野菜なら食べる子もいるのですよ」と池田園長先生。
今日のかまどごはんに引き続き、11月には園児が裏の畑で育てたサツマイモを焼き芋にして食べるそうです。くすのき保育園はいま、豊かな実りの秋を満喫しています。

2008年10月28日
「保田先生のごはん塾」小宅北幼稚園9月4日
もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、たつの市へ
ゴーゴーご組事務局より
9月4日木曜日に、たつの市小宅北幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

とんぼ舞う初秋のさわやかな風に、実りの穂がそよそよとそよぐ播州平野の西の中心龍野。風情ゆたかなまちなみにほど近い小宅北幼稚園の9月2日は、抜けるような青空にお日さまが微笑む絶好の「かまど日和」。夏休みで肌がこんがり小麦色の園児たちも、今日はかまどごはんに挑戦です。

お歌に、かけっこに、元気みなぎる76名の園児たちの前にあらわれたのは、見たこともない大きなかまど。興味津々の子どもたちはまず輪になって「かまど隊」のお兄さんから説明を聞き、手を洗っていざ出陣!赤と白の帽子は年少さん、青と黄色の帽子は年長さん。帽子の色ごとに4つの班に分かれて、仲良く作業開始です。
最初の作業は計量。お米を升ではかります。お米の質感が気持ちよいのか、いつまでもさわっている園児も。計量したお米はざるに入れて洗米へ。ぎこちない手つきではありますが、楽しみながら一所懸命。洗ったお米はお釜に入れて、お水もちゃんと分量をはかって注ぎ、これでお米のセットは完了。
次は薪割り。小さな手に大きな軍手をはめて、お兄さんの持つなたの背を薪でコンコン叩きます。叩いても叩いてもなかなか割れないけれど、続けて根気よく…。ほら、見事に割れたでしょ?薪の準備が整ったら火をおこし、その火をより強くしてお釜がふつふつ噴き出すまで火吹き竹で空気を送ります。「おいしいごはんになぁ~れ!」というかけ声にあわせて、心を込めて「ふぅー!ふぅー!」。したたり落ちる汗も何のその、力を合わせれば火の勢いも強くなり、やがてお釜がぐつぐつ音を立てて噴いてきました。
あとは「かまど隊」のお兄さん、お姉さんに任せて、園児たちはおゆうぎ室へ移動し、「とんぼのめがね」を元気よく合唱。とんぼたちが青いお空を飛びながら、園児たちの歌をきいていたことでしょう。引き続き食育のお話を聞きます。まずはJA兵庫西の千葉さんが本物の稲を持って登場。「ここからお米を取るのですよ」と、たわわに実った稲穂を指差しながらのお話の最後に、マジックを披露してくれました。
続いて、地元・龍野のお醤油メーカー、ヒガシマル醤油・CSR推進
部長の浅井さんが、お醤油の作り方を本物の材料持参で説明。お米も甘酒にして加え、お醤油の風味を豊かにするそうです。最後はいずみ会のお母さんから、地元産の材料を使った食べ物を食べましょうと、地産地消のお話が。ちょっと難しかったかな
お話を聞いているうちに、ごはんがふっくら炊けました。それぞれ教室に戻って、みんなで炊いたごはんとご対面!大きな声で「いただきます!」をして、白いごはんに舌鼓。今回は「揖保乃糸」そうめんの端を使った「バチ汁」をヒガシマル醤油の浅井さんが自ら調理、いずみ会からは御津産のかえりちりめんを使った手づくりふりかけも振る舞われました。まさに地産地消。じんわりしみるだしの味、カラリと香ばしいふりかけに、おいしいかまどごはんもさらにおいしく。感想を尋ねると園児たちはみな一様に「おいしい!」との返事。おかわりも積極的で、無心に食べている様子からすると、「おいしい!」というのが心からの感想というのがわかります。試食に参加した保護者も「香りが良いですね」「もちもちして甘みが強い感じ」「家のごはんと全然違います」と、かまどごはんにご満悦のようです。
ごはんを試食した保護者たちは、引き続き保田先生の講義へ。まずは2つのアンケートに答えます。普段の食生活について、食事バランスについてなどの質問に、真剣なまなざしで鉛筆を走らせます。アンケートを終えると、保田先生から一言「今朝、パンを食べた人、手を挙げて!」。約半数の手が挙がりました。

「大人の利益ではなく、子どもの幸せを考えましょう」と、先生はおっしゃいます。幸せの源は健康。20年後、30年後の子どもたちの健康を考えた食事を実践するためには、食習慣が決まる7~9歳までに正しい食習慣を植え付けないといけない。そのためには「何を食べたい?」と子どもにきかず、子供のことを考えた食事を与えることが大切というお話に、参加した保護者達は熱心に聞き入っていました。
最後に、子どもたちにききました。「今日は楽しかったかな?」と。するとみんな「楽しかった!」と元気いっぱい。「お米洗ったり火をおこしたりいろいろやったけど、何が一番楽しかった?」「ぜんぶ~!」。さわやかな初秋の空の下で、楽しく学んだ大切なことが、良き思い出とともにきっと将来の糧となることでしょう。
「保田先生のごはん塾」、たつの市へ

ゴーゴーご組事務局より
9月4日木曜日に、たつの市小宅北幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。

とんぼ舞う初秋のさわやかな風に、実りの穂がそよそよとそよぐ播州平野の西の中心龍野。風情ゆたかなまちなみにほど近い小宅北幼稚園の9月2日は、抜けるような青空にお日さまが微笑む絶好の「かまど日和」。夏休みで肌がこんがり小麦色の園児たちも、今日はかまどごはんに挑戦です。
お歌に、かけっこに、元気みなぎる76名の園児たちの前にあらわれたのは、見たこともない大きなかまど。興味津々の子どもたちはまず輪になって「かまど隊」のお兄さんから説明を聞き、手を洗っていざ出陣!赤と白の帽子は年少さん、青と黄色の帽子は年長さん。帽子の色ごとに4つの班に分かれて、仲良く作業開始です。
最初の作業は計量。お米を升ではかります。お米の質感が気持ちよいのか、いつまでもさわっている園児も。計量したお米はざるに入れて洗米へ。ぎこちない手つきではありますが、楽しみながら一所懸命。洗ったお米はお釜に入れて、お水もちゃんと分量をはかって注ぎ、これでお米のセットは完了。次は薪割り。小さな手に大きな軍手をはめて、お兄さんの持つなたの背を薪でコンコン叩きます。叩いても叩いてもなかなか割れないけれど、続けて根気よく…。ほら、見事に割れたでしょ?薪の準備が整ったら火をおこし、その火をより強くしてお釜がふつふつ噴き出すまで火吹き竹で空気を送ります。「おいしいごはんになぁ~れ!」というかけ声にあわせて、心を込めて「ふぅー!ふぅー!」。したたり落ちる汗も何のその、力を合わせれば火の勢いも強くなり、やがてお釜がぐつぐつ音を立てて噴いてきました。
あとは「かまど隊」のお兄さん、お姉さんに任せて、園児たちはおゆうぎ室へ移動し、「とんぼのめがね」を元気よく合唱。とんぼたちが青いお空を飛びながら、園児たちの歌をきいていたことでしょう。引き続き食育のお話を聞きます。まずはJA兵庫西の千葉さんが本物の稲を持って登場。「ここからお米を取るのですよ」と、たわわに実った稲穂を指差しながらのお話の最後に、マジックを披露してくれました。続いて、地元・龍野のお醤油メーカー、ヒガシマル醤油・CSR推進
部長の浅井さんが、お醤油の作り方を本物の材料持参で説明。お米も甘酒にして加え、お醤油の風味を豊かにするそうです。最後はいずみ会のお母さんから、地元産の材料を使った食べ物を食べましょうと、地産地消のお話が。ちょっと難しかったかな
お話を聞いているうちに、ごはんがふっくら炊けました。それぞれ教室に戻って、みんなで炊いたごはんとご対面!大きな声で「いただきます!」をして、白いごはんに舌鼓。今回は「揖保乃糸」そうめんの端を使った「バチ汁」をヒガシマル醤油の浅井さんが自ら調理、いずみ会からは御津産のかえりちりめんを使った手づくりふりかけも振る舞われました。まさに地産地消。じんわりしみるだしの味、カラリと香ばしいふりかけに、おいしいかまどごはんもさらにおいしく。感想を尋ねると園児たちはみな一様に「おいしい!」との返事。おかわりも積極的で、無心に食べている様子からすると、「おいしい!」というのが心からの感想というのがわかります。試食に参加した保護者も「香りが良いですね」「もちもちして甘みが強い感じ」「家のごはんと全然違います」と、かまどごはんにご満悦のようです。

「大人の利益ではなく、子どもの幸せを考えましょう」と、先生はおっしゃいます。幸せの源は健康。20年後、30年後の子どもたちの健康を考えた食事を実践するためには、食習慣が決まる7~9歳までに正しい食習慣を植え付けないといけない。そのためには「何を食べたい?」と子どもにきかず、子供のことを考えた食事を与えることが大切というお話に、参加した保護者達は熱心に聞き入っていました。
最後に、子どもたちにききました。「今日は楽しかったかな?」と。するとみんな「楽しかった!」と元気いっぱい。「お米洗ったり火をおこしたりいろいろやったけど、何が一番楽しかった?」「ぜんぶ~!」。さわやかな初秋の空の下で、楽しく学んだ大切なことが、良き思い出とともにきっと将来の糧となることでしょう。
2008年09月03日
2008年度「保田先生のごはん塾」開校
もっともっとごはんを食べよう!
2008年度「保田先生のごはん塾」開校
ゴーゴーご組事務局より
8月9日土曜日に、神戸市北区のしあわせの村シルバーカレッジで開催された2008年度
第1回「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。
食の安全の話題がニュースで取り上げられ、これまで全く無関心だった世界規模の食料問題も現実味をもって感じられるようになった昨今、これまでの食生活について見直す時期にさしかかっているのではないでしょうか。グローバル化する食環境と、危機感を抱かずにはいられない自然環境の中、わたしたちはどのような食の環境を培っていったらいいのでしょう?
その糸口のひとつとして、いま、ごはん食が注目を浴びています。そこで、兵庫県内の幼稚園、小学校や食育に興味のある企業を対象とし、食の安全や環境問題、食料危機、子どもの発育や健康長寿など幅広い観点からごはん食の重要性を学ぶセミナー「ごはん塾」が開催されます。講師は「ゴーゴーご組」校長先生の保田茂先生(兵庫県ひょうご「農」担当参与・兵庫農漁村社会研究所代表・神戸大学名誉教授)。講義がかまどでの炊飯体験とともに開催されるこの「ごはん塾」は、県内各地で開催されます。

2008年度第1回「ごはん塾」が、神戸市北区のしあわせの村シルバーカレッジで8月9日(土)に開催され、公募によって募集した大人69名と子ども84名が参加しました。
まずはカレッジホールで本年度の開校式。保田先生の「朝食は何を食べましたか?」という質問から、いよいよ「ごはん塾」が開校です!もっとごはんを食べましょうという保田先生のあいさつに引き続き、「以前は朝食にパンを食べていましたが、保田先生のお話を聞いてからごはんを食べるようになりました」と、「ゴーゴーご組」担任のちか先生がごあいさつ。さらに〝かまどプロデューサー〟こと兵庫県総合農政課の三浦課長が「今年もかまど炊き体験者1万人を目指します!」と高らかに宣言し開校式が終了、ここで大人は授業へ、子どもたちは炊飯体験へと移動します。

大人たちはまず「食についてのおたずね」というアンケートに答えます。「米の銘柄に詳しい方だ」「早寝早起きをしている」「旬の食材を食べるようにしている」etc...の質問に、はい・いいえで答えていくと、普段どれだけ食生活に注意を払っているかがわかります。
そして、保田先生の鋭い問いかけ「自分の都合で食事を考えていませんか?子どもの幸せを考えていますか?」から、授業はスタート。
日本は世界で稀にみる高齢化社会となっている現在、若い人たちが元気で健康に育っていくことが大切。そして子どもたちが幸せになるために、私たち大人が元気でないといけないと、保田先生は「子どもの幸せ」をキーワードに授業を進めていきます。
子どもたちが将来にわたり幸せで過ごすために大切なことは、食べ物が近くで入手できること。世界人口が増加したり原油が値上がりしたりすると食料品は値上がりします。「いつでも外国の食べ物が簡単に入手できるという考えから卒業しないといけない」と先生はきっぱり。
人間以外の生き物たちは食べ方を変えませんが、日本人はこの半世紀で大きく変わり、脂肪を多く摂るようになってしまったと保田先生。健康的な食生活のために、いま世界で注目されているごはん中心の日本食を見つめ直し、子どもたちの未来のために健康な食生活をという保田先生のお話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。授業を受け「明日の朝はごはんにします」という方や、中には「自分たちの生活のみならず、社会も変わらないといけないですね」という意見も。

一方の子どもたちは、かまどでの炊飯体験にトライ。まずは慣れない手つきでお米を研ぎ、水の量を調節します。水の量はごはんの容積の約1.2倍。上手にはかれたかな?
次は薪で火をおこします。薪を割ってかまどへ。火がついたら、ごはんが噴き上がるまで火吹き竹で炎をあおります。太陽もじりじりと照りつけ暑い熱いかまどの前で、一生懸命ふーふーと息を吹けば炎はいっそう燃えさかり、汗が玉となりしたたり落ちます。それでも子どもたちは元気いっぱい、「思ったより熱くないよ」と負けません。すると、かまどの蓋が動き出し、ぐつぐつと噴き出してきました。ここで火を止め蒸らします。

蒸らしている間に、再びホールに戻ってクイズ大会。ちか先生の出すクイズに、○か×かで答えます。中には「田んぼにいるのはカブトガニである」というひっかけ問題(正解はカブトエビなので×)もあるなかなか難しいクイズでしたが、なんと正解者続出!
クイズが終わる頃にごはんの蒸らしも終了。食堂で授業を終えた大人と合流し、いよいよかまどで炊いたごはんを賞味。蓋を開けると…湯気の向こうに真珠のようにかがやくごはんが!家族揃って食べるごはんの味は…「昔食べていた懐かしい味」とおじいちゃん、「いつも食べているごはんより甘みが強い」と子どもたち。たくさん炊いたごはんも大好評で、おかわりも続出しみるみるうちになくなって、こころにも体にもおいしいごはん塾は無事終了しました。

聞いて知り、味わってわかるごはん食の大切さ。「ごはん塾」は今年も1万人を目指す「かまど炊きごはん隊」とともに県内各地をキャラバンします。次はあなたの街に参上するかもしれません。
お楽しみに!
2008年度「保田先生のごはん塾」開校
ゴーゴーご組事務局より
8月9日土曜日に、神戸市北区のしあわせの村シルバーカレッジで開催された2008年度
第1回「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。
食の安全の話題がニュースで取り上げられ、これまで全く無関心だった世界規模の食料問題も現実味をもって感じられるようになった昨今、これまでの食生活について見直す時期にさしかかっているのではないでしょうか。グローバル化する食環境と、危機感を抱かずにはいられない自然環境の中、わたしたちはどのような食の環境を培っていったらいいのでしょう?
その糸口のひとつとして、いま、ごはん食が注目を浴びています。そこで、兵庫県内の幼稚園、小学校や食育に興味のある企業を対象とし、食の安全や環境問題、食料危機、子どもの発育や健康長寿など幅広い観点からごはん食の重要性を学ぶセミナー「ごはん塾」が開催されます。講師は「ゴーゴーご組」校長先生の保田茂先生(兵庫県ひょうご「農」担当参与・兵庫農漁村社会研究所代表・神戸大学名誉教授)。講義がかまどでの炊飯体験とともに開催されるこの「ごはん塾」は、県内各地で開催されます。

まずはカレッジホールで本年度の開校式。保田先生の「朝食は何を食べましたか?」という質問から、いよいよ「ごはん塾」が開校です!もっとごはんを食べましょうという保田先生のあいさつに引き続き、「以前は朝食にパンを食べていましたが、保田先生のお話を聞いてからごはんを食べるようになりました」と、「ゴーゴーご組」担任のちか先生がごあいさつ。さらに〝かまどプロデューサー〟こと兵庫県総合農政課の三浦課長が「今年もかまど炊き体験者1万人を目指します!」と高らかに宣言し開校式が終了、ここで大人は授業へ、子どもたちは炊飯体験へと移動します。

そして、保田先生の鋭い問いかけ「自分の都合で食事を考えていませんか?子どもの幸せを考えていますか?」から、授業はスタート。
日本は世界で稀にみる高齢化社会となっている現在、若い人たちが元気で健康に育っていくことが大切。そして子どもたちが幸せになるために、私たち大人が元気でないといけないと、保田先生は「子どもの幸せ」をキーワードに授業を進めていきます。
子どもたちが将来にわたり幸せで過ごすために大切なことは、食べ物が近くで入手できること。世界人口が増加したり原油が値上がりしたりすると食料品は値上がりします。「いつでも外国の食べ物が簡単に入手できるという考えから卒業しないといけない」と先生はきっぱり。
人間以外の生き物たちは食べ方を変えませんが、日本人はこの半世紀で大きく変わり、脂肪を多く摂るようになってしまったと保田先生。健康的な食生活のために、いま世界で注目されているごはん中心の日本食を見つめ直し、子どもたちの未来のために健康な食生活をという保田先生のお話に、参加者は熱心に耳を傾けていました。授業を受け「明日の朝はごはんにします」という方や、中には「自分たちの生活のみならず、社会も変わらないといけないですね」という意見も。

一方の子どもたちは、かまどでの炊飯体験にトライ。まずは慣れない手つきでお米を研ぎ、水の量を調節します。水の量はごはんの容積の約1.2倍。上手にはかれたかな?
次は薪で火をおこします。薪を割ってかまどへ。火がついたら、ごはんが噴き上がるまで火吹き竹で炎をあおります。太陽もじりじりと照りつけ暑い熱いかまどの前で、一生懸命ふーふーと息を吹けば炎はいっそう燃えさかり、汗が玉となりしたたり落ちます。それでも子どもたちは元気いっぱい、「思ったより熱くないよ」と負けません。すると、かまどの蓋が動き出し、ぐつぐつと噴き出してきました。ここで火を止め蒸らします。

蒸らしている間に、再びホールに戻ってクイズ大会。ちか先生の出すクイズに、○か×かで答えます。中には「田んぼにいるのはカブトガニである」というひっかけ問題(正解はカブトエビなので×)もあるなかなか難しいクイズでしたが、なんと正解者続出!
クイズが終わる頃にごはんの蒸らしも終了。食堂で授業を終えた大人と合流し、いよいよかまどで炊いたごはんを賞味。蓋を開けると…湯気の向こうに真珠のようにかがやくごはんが!家族揃って食べるごはんの味は…「昔食べていた懐かしい味」とおじいちゃん、「いつも食べているごはんより甘みが強い」と子どもたち。たくさん炊いたごはんも大好評で、おかわりも続出しみるみるうちになくなって、こころにも体にもおいしいごはん塾は無事終了しました。

聞いて知り、味わってわかるごはん食の大切さ。「ごはん塾」は今年も1万人を目指す「かまど炊きごはん隊」とともに県内各地をキャラバンします。次はあなたの街に参上するかもしれません。
お楽しみに!


