保田先生の『ごはん塾』レポート

2008年12月31日

「保田先生のごはん塾」川西市立緑台幼稚園 12月12日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、川西・緑台幼稚園へ


ゴーゴーご組事務局より
12月12日金曜日に、川西市立緑台幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。
icon01




 猪名川の清流に沿って南北に広がる川西市。大阪のベッドタウンとして住宅開発が進んでいますが、蛍が舞う豊かな自然も残っています。ここは清和源氏ゆかりの地で、多田神社は源氏の霊廟(れいびょう)として全国的に有名です。
 その多田神社の向こうに広がる小高い丘・緑台は、その名のとおり緑豊かなところ。緑台幼稚園はそのほぼ中央にあります。園庭では桜の木が春を待ち、さわやかな風がそよぐ心地よいところです。




 今回かまどでごはんを炊いてくれるのは、年長さんと年中さん。年少さんは見学です。寒さに負けず元気いっぱいの子どもたちに、保田先生がかまどを指差し問いかけます。「これは何ですか?」「かまど!」、今度は釜を手に持ち「ではこれは何ですか?」「お釜!」「みんなよく知っているねぇ。ではこの中に入ってみたい人!」「はーい!」と楽しくコミュニケーション。先生も子どもたちも楽しそうです。




 今日のお昼ごはんの「主役」を任され、責任重大の子どもたち。まずは計量、そして洗米。小さな手を一所懸命動かしながら、みんなで力を合わせて作業。順番の列で待っている子が話しかけてきます。「今日はね、ごはんつくるの楽しみなの。家でもごはんを炊いているよ」。おかあさんのお手伝い、えらいね。




 研いだお米に水を注ぎ、吸水時間に薪割りを。子どもたちがコンコンと薪を割る向こうで、保護者会のおかあさんも薪割りにトライ。ストレスの解消(?)になったのか、薪を割るとスッキリとした表情。今の生活スタイルでは、こんなに力一杯叩く作業などないですもんね。その気持ちよさ、わかります。






 子どもたちも負けずに、どんどん薪を割っていきます。薪を割っている子には「がんばれ、がんばれ」と声援が。みんなとても楽しそうです。薪割りが済んだら、今度はかまどに火をつけて火吹き竹を体験。おいしいごはんが炊けるようにと、みんな真剣なまなざしで「ふーふー」。そして、クラスごとにかまど囲んで記念写真をパチリ。良い思い出になるといいですね。




 保護者たちは別室に移動し、保田先生の講義へと。
 保田先生は現代の食生活の矛盾に鋭く切り込みます。「ツバメのえさは何ですか?」「…虫?」「そう、空を飛ぶ虫です」。ツバメの巣にいるヒナたちは、有無を言わさず親から虫を与えられます。えさを運ぶツバメの親もそうやって、その親から虫を与えられてきたのです。ツバメは親から子へとえさを伝え、それは何代も何百代も変わりません。ところが、今の日本人はどうでしょう。自分たちの親が食べていた献立を、自分たちの子どもは食べているでしょうか?また、ツバメたちがえさを求めるのは、自分たちの巣のまわりです。アメリカから限りある石油資源を使って小麦を運んできて食べている日本人とは大違いです。ツバメから学ぶことも多いのです。「大切なことは、正しい食べ方を教えることと、子どもに〝今晩何食べたい〟などときかないことです。子どもたちの短い人生経験で知った食べ物は少ないので、選択肢は乏しいのです」。自分の身近なところで生産されている食べ物を、こどもに有無を言わさず食べさせる。「親が子どもの召使いになれば、子どもはわがままになっていく。そうならないためには、〝これが正しい〟と堂々と言えるように、みなさんが正しい食べ方を理解する必要があるのです」と保田先生。

 子どもの健康は、親の子育てと密接な関係があります。食生活のバランスが悪いと病気になりやすいだけでなく、気ままで人の言うことをきかない子になってしまう傾向があると先生は力説します。では、正しい食生活とは?それは昔の日本の食生活にヒントがあります。まずは肉中心の食生活の改善です。お肉は内臓に負担がかかる食べ物です。一方のごはんはクリーンで、消化に負担がかかりません。ごはんのでんぷんは腸をしっかりと鍛えるので、免疫の向上にもつながり、便秘の解消にも効果があるとか。菜っ葉はカルシウム源としても秀逸です。魚の脂は脳の成長に欠かせません。ごはんを中心に野菜をしっかり摂り、日本近海で獲れる青魚を食べる。それは、まさに健康への福音となるような食事なのです。「肉と油の料理なら、作り手は簡単です。でも、それが子どもたちの幸せにつながるのでしょうか?」という保田先生の問いかけに、保護者たちは静まります。先生のお話は「これまで気がつかないことばかりでした。食生活を見直します」と参加した保護者の心に届いた様子。今日のお話がこれまで何気なく続けてきた食生活を見直し、ごはんをもっと食べるきっかけになればいいですね。




 そんな親たちをよそに、子どもたちは蒸らし時間を待ちきれない様子。いざ、お釜の蓋を開けると、ふわりと白い湯気がたちこめ「うわぁ~!」と大歓声が。今日のお昼は炊きたてのかまどごはん。無事に上手に炊きあがりました。みんなで炊いたおいしいごはんですよ!




 「甘い」「もちもちしている」と大好評のかまどごはんは、みるみるうちにおかわり続出。保護者たちも「本当においしいです」とそのおいしさに目を丸くしていました。
 心を一つにして、おいしいごはんを炊く任務を終えた子どもたち。「ごはんおいしかったよ」と手を振って、元気いっぱいに家路へつくその後ろ姿は、心なしか少しおにいさん、おねえさんになったように見えました。

icon27サプライズface08!!!
いつものように帰り仕度をしていると、ボランティアのお母さん方から保田先生をはじめ全員に、Xmasプレゼントをいただきました!




  

Posted by 保田先生 at 11:25Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月29日

「奥田先生のごはん塾」、西宮・山口小学校 11月日27日

もっともっとごはんを食べよう!
「奥田先生のごはん塾」、西宮・山口小学校へ


ゴーゴーご組事務局より
11月日27日木曜日に、西宮市立山口小学校で開催された「奥田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。icon01










 南北に長い西宮市。その北部、西宮の市街から六甲山系の山々を越えたところにある山口町は、閑静な住宅と田園の緑が調和し、湯の町から流れる有馬川のせせらぎも清らか。そんな山口町のすがすがしい丘の上に、山口小学校はあります。
 かまど隊は今年1月に引き続き約11ヶ月ぶりの来訪。「前回は雪で寒かったなぁ」と昔話に花を咲かせていると、なんと昨年体験した3年生が通りがかり、「あ!かまど来ている」「私たちももう一回やりたーい!」と声をかけてくれます。きっと良い思い出だったのでしょうね。
 今回体験するのは2年生、3クラスの79名です。吐く息も白くなる肌寒さですが、みんな元気いっぱいです。まずはお米の計量。順序よく並んで、一人ひとり順番にお米をすくって升の中へ。1升ます3杯を計量して、今度は洗米。蛇口から流れる冷たい水をものともせずに洗っていきます。中には普段からお手伝いでやっている子もいて、さすがは慣れた手つきで〝ゴシゴシ〟と。









 洗ったお米は釜の中へ。そこに水を量って注いでいき、蓋をしてしばし吸水させます。その間に薪割り体験です。子どもたちに人気の薪割りですが、ここ、山口小学校でもみんな楽しそう!順番を待ちきれず、並んでいる列から身を乗り出すように友達の様子を眺める子もいれば、イメージトレーニングするようにリズムをとって体を動かす子も。いざ自分の順番が来たら、力一杯鉈の背を薪で叩きます。いつしか「おいしいごはん!おいしいごはん!」とかけ声もわき上がり、何とも賑やかなひとときに。引き続き薪に火をつけ、火吹き竹で炎をあおっていきます。みんなで力を合わせていくと、炎は燃えに燃えたぎり、いつしか釜もふつふつと噴き、「あっ!いい匂いがしてきた!」とほのかなごはんの香りが漂います。そこで火を消し、しばし蒸らせておいしいごはんを待ちましょう。









 保護者たちもこの日は〝登校〟し、奥田先生の講義を受けます。と奥田先生は現代の食生活について「脂肪を摂るために生きているようなもの」と断じます。食事における脂肪摂取の目安はカロリーベースで全体の約15%ですが、フレンチフライポテトは約46%、ハンバーグは約67%と子どもの好きな食べ物には高脂肪のものが多いのです。パンもごはんに比べ脂肪を多く含んでいます。ごはんに含まれる脂肪分が約1.7%と低脂肪なのに対し、たまごの総菜パンはなんと56.2%!「高脂質のパンを食べて〝幸せな一日だね〟なんて言うのは信じられませんよね。病気へまっしぐらですよ」という先生の鋭い指摘に、参加者たちは苦笑しながらも、その現実に驚いた様子です。
 また、奥田先生は「海外には〝朝食は王様のごとく、昼食は女王のごとく、夕食は貧者のごとく〟という格言があります」と、朝食の重要性についても説きます。理想的な朝食がパンよりもごはんだという理由は、脂質の面からだけではありません。「ごはんには季節の野菜や海草、季節のお魚が合いますよね。一方のパンに合うのは、バターやハムなど限られています。主食が変わると、食生活はがらりと変わるのです」。
 ごはんを食べることは、自身や子どもたちの健康のみならず、食糧自給率や環境に寄与すると奥田先生は話を続けます。肉も油も、ほとんどは輸入に頼っている日本。逆に身近でとれるのはお米と野菜です。地産地消は健康を育むだけでなく、荒れた農地をよみがえらせ、CO2吸収や治水へと結びつき、自然との共生へとつながるのです。「自分勝手でなく、共生の姿勢が大切です。私たちは食べ物の命をもらっています。その命が自分に乗り移ることで、イキイキしてくるのです。〝いただきます〟という言葉は〝生命をいただく〟という意味もあるのですよ。だから〝ありがとう〟という感謝の気持ちを忘れてはいけないのです」。
 「いただきます」。その深い意味をかみしめて、いざかまどごはんの試食です。子どもたちは各教室で、机をセットしてスタンバイ。今日はお弁当持参です。まずはまだ熱い釜の前に集まって…「5、4、3、2、1」とカウントダウン。「ゼロ~!」という大きなかけ声とともに蓋が開くとふわっと立ちこめる湯気の先に、輝くような白いごはんが。「わぁぁ!」と大きな歓声があがります。お茶碗を持って並んでごはんをよそってもらって、全員揃って席に着いたところで「いただきます!」。
 お味の方は?「ほかほか!」「やわらかい!」「甘い!」と短く答え、あとはひたすらごはんをもぐもぐ。おかわりも続出で、予想以上に早く「完食」と相成りました。









 一方の保護者も別室で試食。「そのままでもおいしいですね」と、味わいながら食べていました。今日の授業については「奥田先生のお話はシリアスな内容でしたが、ユーモアもあって楽しく聞くことができました。食生活には普段気をつけているつもりでも、もっと考えないといけないこともあるのですね」「反省点が多いです。子どもがほしがるものには良くないものも多いので、気をつけないといけないですね。お料理ももっと勉強しないと…」と、いろいろと参考になったようです。
 子どもたちにとって、この日の体験とごはんは格別のものだったようです。撤収作業中のかまど隊に「ごはんもうないの?持って帰りたいんだけど…」と声をかける子も。この子のように、日本中の子どもたちがごはんを大好きになってくれればいいですね。
  

Posted by 保田先生 at 15:57Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月26日

「奥田先生のごはん塾」芦屋・浜風幼稚園・小学校 12月3日

もっともっとごはんを食べよう!
「奥田先生のごはん塾」、芦屋・浜風幼稚園・小学校へ


ゴーゴーご組事務局より
12月3日水曜日に、芦屋市立浜風幼稚園・小学校で開催された「奥田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。




 生活文化薫る街、芦屋。その浜手、近代的な高層マンション群を仰ぎ見る静かな住宅地にある浜風小学校と浜風幼稚園は、その名のとおり浜風そよぐおだやかなところです。
 今日はなんと2度のかまど体験が。午前中は幼稚園の園児たちが、午後からは小学校の3年生と6年生がそれぞれかまどでごはんを炊くとあって、かまど隊も大忙しです。



 まずは幼稚園児たちの登場。みんな仲良く、かまどごはんに挑戦の時です!まずはお米を量り、その後お米を研ぎます。はじめての体験も、お米と水の感触を楽しむように。中には器用な手つきの子も。「上手だね」と声をかけると、「おかあさんのマネしてみたの」とニッコリ。子どもはしっかり親を見ているものですね。


 洗ったお米をお釜に入れ、そこに水をみんなで注ぎます。お米を水に浸している間に、今度は薪の準備です。コンコンと鉈(なた)の背を叩くと、少しずつ薪が割れていきます。一生懸命薪を割る姿に、「昔話のおじいさんみたいだね」と先生。その一言が物語の世界への扉を開いたのか、いつしか子どもたちから「おじいさん、がんばれ!」とかけ声が上がりはじめました。
 こんどはその薪に火をつけて、いよいよ炊飯に移ります。はじめて見る火吹き竹。思わず望遠鏡のように覗いてしまう子も。時々コホンと煙に咳き込みながら、かまどの口へ火吹き竹で空気を送り込みます。見ている子どもたちも楽しそう。いつしか男の子がアドリブで「アツアツごはんを食べましょう、お弁当箱に入れましょう♪」と歌を歌い出し、いつしかその輪はみんなに広がっていきました。火吹き竹体験は面白かったのか、火が消えた後もハンカチで筒をつくってふーふーと吹くまねを。子どもたちの感性に、かまど隊スタッフも感心です。



 ごはんが炊けたら早速試食。たきたてごはんのランチタイムです。「おいしい!」「ほかほかやわらかい」とみんなごはんをもりもりと。「今日は最高の一日だ!」と喜ぶ姿は嬉しいものです。「はじめての体験でしたが、一つひとつ勉強になったでしょうね。水の冷たさ、お母さんたちの家事の大変さ、昔の人の苦労…そんなことを感じ取ってくれたらいいですね」と園長先生。



 保護者たちは奥田先生の講義へ。「今の人は昔の人に比べて、お肉を5倍、油を3倍も摂っています。肥満が増えて当然です」と、奥田先生は現代人の食生活に警鐘を鳴らします。今の食生活はまさに油まみれ。その改善には、「脂の乗ったさんまは本来焼いて脂を落として食べるのに、それを揚げたり、フライパンで炒めたりともっと油をつけて食べている」と、調理方法の見直しが肝要と奥田先生。
 本来、エネルギー源のバランスは、主食である炭水化物が約7割、脂質が1.5割が理想。脂質によるエネルギーが、その倍もの割合になっている現状に、「もっと主食、つまりごはんをしっかり食べること」と奥田先生はきっぱり。そして、野菜中心の食生活を心がけることが、健康への近道と説きます。野菜をおいしく食べるには、苦みや臭みをとるために手間と工夫が必要。確かに大変ですが「家族の健康を、お母さんがしっかりと守ってあげてください」と、参加者にエールを送ります。「耳の痛い話でしたが、大変参考になりました」と、参加者たちも前向きにお話をきいていました。



 午後からは小学生がかまど体験。さすがは小学3年生、手際よくお米の計量、洗米と片づけていきます。薪割り体験から6年生も合流し、賑やかに。力自慢の男の子から「もっと太い薪割りたい!」というリクエストも。かまどに火が入り、火吹き竹で炎をあおると、あの太い薪も熱く燃えていくのでした。


 釜が噴くと、いつもは火のついた薪を水の入ったバケツで消火するのですが、今回は用意された七輪に入れます。そこに網を乗せ、ハタハタを焼いていきます。子どもたちは火の番に。あおってみたり、吹いてみたりと工夫して焼いていきますが、中にはこげてしまったり、生焼けだったり…。いつしかかまどのごはんも炊けて、焼きたてのハタハタといっしょに「いただきます」。6年生は七輪を囲んで、白いごはんを味わいます。「おこげがおいしい」。「ハタハタの塩味と合う」。親しい友と〝同じ釜の飯〟を、七輪の炎を囲んで食べる。この経験が良い思い出になってくれればいいですね。


 6年生はかまど隊の後かたづけをお手伝い。みんなで釜を洗いに行きましたが、なかなか戻ってきません。心配してスタッフが見に行くと…なんと真っ黒だった釜の底がピカピカに!「感謝の意を込めて洗ってもらいました」と栄養教諭の奥先生。いえいえ、感謝するのはかまど隊の方です。いつしか影が長くなって、浜風も頬に冷たくなりましたが、「ありがとうございました」という子どもたちのあいさつに心を温められたかまど隊でした。

  

Posted by 保田先生 at 17:14Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月26日

「保田先生のごはん塾」西脇市立西脇幼稚園 11月18日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、西脇市へ


ゴーゴーご組事務局より
11月18日火曜日に、西脇市立西脇幼稚園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。




今年度、西脇市で3回予定されている「ごはん塾」。第2弾は市立西脇幼稚園へやって来ました。赤や黄色の紅葉に彩られた園庭に、35人の園児と保護者が元気に集合。ちょっと冷たい風に吹かれてイチョウの葉がキラキラと輝きながら舞い散ります。〝ゴーゴーご組校長〟の保田先生も「子どもたちにとって、食と並んで大切な環境。当たり前のように思いがちですが、こんなに恵まれている幼稚園はなかなかありませんよ。感謝しなくてはね!」と感嘆の声。




「はな組」「そら組」にそれぞれかまどが用意されています。今日のお米は、地元西脇産の特別栽培米「キヌヒカリ」です。農薬や化学肥料使用を通常の50%以下に抑えて作られています。
では「よろしくお願いします」。
はじめにお米を計量します。「これは枡(ます)といいます」とかまど隊のお兄さんの説明に「知ってるよ!」。さて、子どもたちは順番にザルにお米を入れていきます。保田先生「それじゃあ、これは何かな?」「うーん」「かまど、これがお釜です。お釜を持ち上げてみてごらん」「うわー、重いよー」
次は洗米です。小さな手でちょっと恐々、遠慮がち。「ギュッ、ギュッと、奥までしっかりしっかり!」
お釜にお米を入れたら、水を入れます。これもみんな遠慮がち。「今日はたくさんごはんを炊くから、お水もたくさんいります。思い切って入れていいよ!」




熱心に子どもたちの様子を撮影している保護者の皆さん。さあ、ごはん塾が始まります。遊戯室へ集合。「私たちが何故、ごはん塾という活動をやっているのか…、お米屋さんの宣伝のためではありませんよ(笑)。それは、子どもたちの幸せのためなんです」
「お米を調理すると何になりますか?」
「ごはん」
「私達の祖先は〝御〟の字を付けました。日本人が一番多く口にしていたのは、この〝御飯(ごはん)〟です。肉や油はあまりとりませんでしたが、元気で過ごしていました。ところが、今の日本人はパンと一緒に肉類や乳製品類、卵類をたくさんとります。いろいろな病気が増えてきましたね。植物を食べる動物は、肉を食べる動物に比べて優しそうですね。食べ物は体だけでなく、心もつくります。ぜひ、子どもたちの未来のために、今からごはんを食べる習慣を付けてあげてください」

園庭では「必ず軍手をはめて」「薪を割っている人から離れて順番を待つ」2つのお約束をしてから、薪割り体験が始まりました。お兄さんが押さえてくれている鉈をトントン叩きます。薪がバキっと割れたら「うわー!」と歓声が上がります。
かまどに薪をくべ、火吹き竹で空気を送り込む火おこし体験です。煙が上がり、しばらくすると、ふたのすき間から湯気が上がってきます。イイ匂い。「おいもみたい」「お餅みたい」「間違いなくごはんの匂いだ!」
真っ黒コゲにならないように、火をひきます。ごはんを蒸らしている間に子どもたちの質問タイム。質問は、ふたの上にのせた「重し」に集中。約20㌔グラムあるそうです。幼稚園児の体重のほぼ同じ。何のために置くのでしょう? お釜の中からのふたを押し上げようとする力でふたが動かないように押さえています。そうしたら、ふっくら美味しいごはんが炊けるのだそうです。




蒸らし時間が終わったら、園児と保護者そろってお釜のふたオープン。ふわっと、湯気がたちます。
「みんなで炊いたごはんをお母さんたちにも、よーく見てもらいましょう」
用意されたお味噌汁の材料は地元でとれた野菜と、園長先生のお母さん手作り味噌です。地産地消のお昼ごはんです。「子どもたちは、本当はごはんが大好き。ふだんは、炊きたての白いごはんを食べる機会があまりないんでしょうね」と森本史子園長先生。ピューピュー北風が一段と冷たくなってきました。でも、温かいごはんとお汁で体の中からホッカホカ!
「今日は本当に素晴らしい体験をさせていただきました。朝早くから用意してくださったかまど隊のお兄さん、お姉さん、スタッフの皆さん、そして保田先生、本当にありがとうございました」
みんなそろって「ありがとうございました!」




  

Posted by 保田先生 at 16:36Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月17日

「保田先生のごはん塾」、兵庫楽農生活センター 11月16日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、兵庫楽農生活センターへ


ゴーゴーご組事務局より
11月16日日曜日に、神戸市西区の兵庫楽農生活センターで開催された
「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。


 夜が明けると、本降りの雨。霞の向こうの雌岡山も、恨めしそうに空を仰いでいるようです。ここ、神戸市西区神出町にある兵庫楽農生活センターは緩やかな山すそにあり、ここから西へと大地が広がっていきます。今日はそんな楽農生活センターのオープン2周年を記念した「楽農生活フェア 秋の感謝祭」の日ですが、あいにくの空模様です。icon03

 雨に打たれながら、かまど隊はせっせとテントを組み、かまどをセット。今日の準備はいつもより大変だったようです。
 そんなかまど隊の姿に天の神様も心を打たれたのか、徐々に雨は小降りとなり、受付を開始する頃にはしずくもまばらに。今日は応募した親子13家族が参加です。icon02







 ごはん塾の受付開始の少し前から、交流館前の広場では「楽農生活フェア 秋の感謝祭」に大勢の人が押しかけていました。お餅の配布や豚汁のサービスには長蛇の列が。野菜の直売のみならず、この時期旬のハタハタや赤イカ、明石タコの唐揚げの直売をおこなっているJF兵庫漁連のテントも大人気の様子。ほかにも打ち立てのそば、花苗の販売などもあり、とっても賑やか。




 お祭りムードに包まれて、こちらもかまど体験の開始です。計量したお米を、水道で洗います。小さな手を思い切り開いて、お米を掴んでごしごしと。少し難しかったかな?洗ったお米は釜の中に入れ、そこに水を量って入れてしばし吸水時間。その間に薪の準備です。
 鉈(なた)を使って薪を割っていきます。かまど隊のお兄さんの言うことをちゃんと聞いて、並んで順番を待ちます。なかなか薪が割れない妹に「けんかするときみたいに力を入れたらいいやんか!」とお姉ちゃんの声が。思わず苦笑…。




 そんな微笑ましい姿を見守っていた親たちは別室に移動し、保田先生の講義を受けます。「みなさんが意識することで、正しい食習慣が子どもたちに継承されていきます」と保田先生は、ごはんを中心とした日本食の特性について語ります。ごはん中心の食生活を営んでいた昔の日本人には、生活習慣病などはまれでした。今の日本人ほど食生活を劇的に変えた民族はいません。お肉をよく食べるようになりましたが、肉の脂肪は人間の体内ではドロドロになります。一方で昔から日本人が食べてきた青魚の脂肪は人間の体内でもサラサラで、特に小さな子どもの脳の発達に欠かせないDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。「人の話をよくきくことと、仲間にやさしくすること。これは、健全な脳を持っている証拠です。食べ方が心をつくるのですよ」。




 また、かつての日本人は、ごはん、豆、野菜、海草、青魚などすべて身近なところでとれる食べ物を口にしていました。これから石油価格は上昇し、物価も上がり、給料は下がり、高齢者は増加します。「そんな時代でも、食べ物を失わず、みんなが元気でいることができれば、幸せな暮らしを送ることができるのではないのでしょうか」と保田先生は問いかけます。身近な食べ物で健康に。そんな昔の日本人の食生活を見直す時期が来ているのです。
 かまどごはんの試食は、まさに昔の日本人の食生活を舌で見つめ直す機会です。割った薪に火をつけて、いよいよごはんを炊いていきます。火吹き竹で空気を送り込んで、炎を強く、もっと強く!みんなで力を合わせて火力をあげると、いつしか釜が噴き出します。薪を取り出し、火を消して蒸らし時間に。ここで親子が再び合流し、しばし「楽農生活フェア 秋の感謝祭」を楽しみに行きます。

 30分後に戻ってきて二つの教室に分かれ、お待ちかねのかまどごはんの試食開始です。子どもたちが釜を取り囲み、いよいよ蓋がオープン!「わぁ!」と歓声があふれ、湯気がほんのりのぼります。お茶碗によそっていよいよ試食!家族で思い思いのおかずを持ち寄って、みんなで仲良くアツアツのごはんを味わいます。




 「とっても甘い!」「おこげがあっておいしい」と子どもたち。「とってもおいしいです。〝飯〟に〝御〟がついた〝ごはん〟という言葉の意味をかみしめた思いです」と大人たちも大満足。ある家族では「これからは朝もごはんにしよう!」と子どもたちから素敵な提案が。
 以前にも“ごはん塾”を受講したという家族からは「前回のお話を聞いて、朝食をほとんどパンからごはんに変えました。長女がごはんのおいしさに目覚め、最近はふりかけを使わなくなりました」と、嬉しい報告が。また、初めての参加者も「保田先生のお話おもしろかったです。食生活と病気に深い関係があるというお話は、なるほどと思いましたね」
 いつしか空には太陽が顔を出し、燦々と神出の大地を照らしていました。今回のお話や体験も、燦々と輝く未来へと結びつくことを願っています。
  

Posted by 保田先生 at 12:27Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月17日

「保田先生のごはん塾」、尼崎・武庫南保育所 11月14日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、尼崎市・武庫南保育所へ

ゴーゴーご組事務局より
11月14日金曜日に、尼崎市立武庫南保育所で開催された
「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。






 「工業都市」というイメージの尼崎ですが、工業化が進む前は豊かな農村地帯でした。最近は「尼いも」や「富松の一寸豆(とまつのいっすんまめ)」など、かつて盛んに栽培されていた作物を再び栽培し、途絶えかけたその歴史に新しい息吹をと地元の人たちが活動しています。
 尼崎の市内でも、北西部に位置する武庫川沿いの武庫地区は今でもところどころに畑が広がり、季節の野菜が青々と育っています。武庫南保育所はまさにそんな静かな場所にある小さな保育所。武庫川の川風がそよぎ、向かいの畑には芽を出したばかりの小松菜が心地よさそうに太陽の光を浴びています。
 その畑こそ保育所の子どもたちが心を込めて野菜を育てている場所。よく見ると園内でも、藤棚にはぶどうとキーウィ、門の脇には大根、花壇にはブロッコリーや芽キャベツなどなど、いろいろなところにいろいろな作物が!先生に話を伺うと、「この前は落花生を収穫しました。子どもたちは大喜びでしたよ」というので驚きです。
 普段から食育に熱心な武庫南保育所ですが、かまど体験は初めてで、子どもたちは大きなかまどに興味津々の様子。「おはようございます!よろしくおねがいします!」と、まずは元気なあいさつ。「給食においしいごはんが食べたいですか?」「はーい!」と、気合いを入れて作業に取りかかります。





 お米を計量して、そして洗って…。まだ小さいから大丈夫かな…と心配していましたが、その手つきは意外にもしっかり。普段からお手伝いしているのかな?それでも薪割りは初めての体験。小さな手で大きな薪を割っていきますが、とても楽しそう!作業の途中、保田先生が子どもたちに「ごはんを食べたら、みんな元気になりますか?」と問いかけると、間髪を入れず「なりまーす!」と空まで届けとばかりに手を挙げて答えてくれました。









 薪に火がついて、火吹き竹で炎を大きくします。額に玉のような汗を浮かべながら、一所懸命「ふーふー」と。すると、まわりで見ている子どもたちから「はじめチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋とるな」とかけ声が!かまど隊も感心しきりです。










 保護者は別室で保田先生のお話を。「子どもの幸せについて、考えていますか?主観的に考えていても、それはなかなか行動に結びついていないものです」と語る保田先生は、子どもの未来の幸福を考えるとき、親は健康、食料、環境について考える必要があると説きます。
 石油資源が減少し、世界の人口が増えていくこれから先の世の中は、給料は下がり、食料価格は上がり、子どもたちが大人になる頃には大変な時代を迎えます。そこでいったい何を食べるか?食べ物をいかに安く手に入れるか?今の子どもたちが大人になった時に、食べ物に困ることなく生きていける環境を親たちがつくってあげることが大切です。では、どうすればよいのでしょう?日本で食料を生産すれば、世界の相場に左右されることも少なくなり、輸送にかかる石油資源も少なくてすみます。パン中心の食生活は、海の向こうの畑に麦を青々と茂らせ、日本の水田には雑草を青々と茂らせてしまいます。この現状を変えるには、ごはんをもっと食べることが大切です。
 保田先生は、次に健康について話を進めていきます。「この1年間、全く薬を飲んでいない人はいますか?」と問いかけると、全く手が挙がりません。「病気になればお金もかかります。元気なら、食べ物があれば幸せに暮らせます。ごはんと野菜中心の食生活をしていた昭和30年代の日本では、がんで亡くなる人は今よりずっと少数だった。大きな病院も少なかったのです。その後、急激な生活の変化で、肉を多食するようになり生活習慣病が増加したのです」。人間の脂肪のもとは摂取した脂肪。特に子どもは脂肪細胞をつくって太るので、気をつけないと太りやすい体になってしまうのです。また、脂肪にも質があり、人間の体温では肉の脂は溶けませんが、魚の脂はさらさらです。「青魚の脂には健全な脳の育成に欠かせないDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。この時期、さんまなんかは良いですね」





 そのさんま、実は武庫南保育所の子どもたちに大人気です。「ごはんに合うおかずと言えば?」との先生の問いに「さんま~!」と大きな声で答えてくれます。ごはんを蒸らしている時間には「さんまのひらき体操」を披露してくれました。楽しみながらいろいろなことを学んでいるのですね。





 お遊戯で一仕事(?)を終え、いよいよお待ちかねのかまどごはん!湯気の向こうに広がる真珠のようなごはんに大歓声!調理の先生特製のじゃこ入りふりかけも、ごはんの味を引き立てます。お口いっぱいにかき込んで、おいしそうにもぐもぐ。なんと小さな体で3杯もおかわりする子も。中には「おこげください」という通な子もいて、あっという間に釜はからっぽに。「いっぱい食べておなかぱんぱん!ごはん炊くのも楽しかったよ」
 保護者たちも「いつものごはんと味が違います」とかまどごはんに舌鼓。保田先生のお話の感想をたずねると「子どもがパンが好きなので、いつも思わず買ってしまうのですが…これからは気をつけます」「朝食はパンですが、無理なく実行できるよう、徐々にごはんに変えていきます。きちっと実行したいので」と、すでに実践を心に期していたようです。
 野菜を育てたり、食べ物に関する教材を取り入れたり、食に関する保護者アンケートをおこなったりと、さまざまな試みをしている武庫南保育所。「現代の子どもたちは“乱食”とも言える状況です。正しい食生活が遊びの中で自然に身に付いていくように、教材や子どもたちへの接し方をこれからも工夫していきたいですね」と所長先生。その熱い思いは、確実に子どもたちへと伝わっているようでした。




  

Posted by 保田先生 at 12:27Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月16日

「保田先生のごはん塾」、太子町・龍田小学校 11月11日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、太子町・龍田小学校へ


ゴーゴーご組事務局より
11月11日火曜日に、太子町立龍田小学校で開催された
「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。icon01







 太子町はその名のとおり聖徳太子ゆかりの地。推古天皇に法華経を講じた聖徳太子がこのあたりの土地を賜ったのですが、その土地はなんと水田だったとか。太子町での米づくりの歴史は、太古から連綿と続いているのです。
 龍田小学校のまわりの水田地帯はすっかり稲刈りも終わって寂しげですが、子どもたちは元気いっぱい。キンコンと鐘が鳴り休み時間になると、校舎からボールを持ってみんな元気に校庭へダッシュ!10分の短い時間でも駆け回って遊びます。その様子を二宮金次郎の像が見守るのどかな光景に、少し懐かしさを覚えます。






 龍田小学校は食育に熱心。なすやおくらなどを育てたり、地元名産のたけのこを素材としたメニューの開発をしたりと幅広い内容で、児童たちも積極的に関心を持って取り組んでいます。今回、かまどごはんに挑戦するのは3年生と4年生。かまど隊のお兄さんが「やってみたい人」と声をかけると、「はーい!」とみんな誰よりも大きな声で手を挙げてくれました。






 まずはお米の計量。お米を計量する升に興味津々。順序よく並んで待っている間、保田先生がお米を手にとって声をかけます。「これは何かな?」「お米!」と元気いっぱいに答えた子どもたち。「では、お米はどんな植物からとれますか?」と保田先生の質問に、さっきの元気は一転「…麦?」「すすき…?」。その反応に保田先生は苦笑しながら「お米は稲という植物からとれます。みなさん、良く覚えておいてね」




 


 計量の後は洗米。中には普段からお手伝いしている子もいて、さすがの手つきをみせてくれますが、多くの子は初めての体験にドキドキの表情。洗ったお米は釜に入れて、みんなで量りながら水を注ぎます。吸水の時間を使って薪割り体験。これがまた人気で、休み時間に校庭に出てきた他の学年の子どもたちも興味深く見つめます。割った薪に火をつけ、いよいよごはん炊きも佳境を迎えるその頃、保護者は保田先生の講義を受けていました。






 「食べるという行為は自発的なものですので、何をどのように食べるのかを最後に決めるのはみなさんです。決して強制はいたしません。でも誤った選択をしないために…」と、保田先生は「子どもたちの幸せ」をキーワードに話を進めていきます。いま、私たちの暮らしは石油に大きく依存しています。石油は限りある資源。しかも、世界的な需要が高まり、これからはこれまでと同じような安い値段で気安く使えるものではなくなっていくでしょう。だから、子どもたちには石油がなくても生活できる能力を養っていくことも大切です。かまどでごはんを炊くのに石油は不要。今回の体験は良い経験になってくれるでしょう、と保田先生。






 そして「先ほど子どもたちに、米はどんな植物からとれるかとたずねたら、〝稲〟ではなく〝麦〟という子が多かったのです。子どもたちはいつも親の会話を聞いています。〝稲〟の名前が出てこないのは、みなさんが普段、稲を、お米を大切にしていないからではないでしょうか?」と厳しい言葉が。「子どもたちが大人になる頃、石油は減る、給料は減る、食料の余裕もなくなっていきます。一方で高齢化が進み、たくさんの高齢者も支えなければいけないのです。つまり、今から健康増進と、石油に依存しない暮らしへの転換が必要になってくるのです。それは、食べ物と環境があってはじめて可能なのです」という保田先生のお話に、保護者たちは「何気ないことが、実は自分中心だったと反省しています」「深いお話で、目から鱗(うろこ)でした」と心に響いたようです。
 引き続き会場を移動し、子どもたちも合流して太子町内の老原自治会長の佐々木さん、ヒガシマル醤油・CSR推進部長 浅井さんのお話をききます。
 アイガモ農法など新しい米づくりに取り組み、農を通じた地域交流にも積極的な佐々木さんが、稲穂を手に「1つの穂には130から180粒のお米がなります。稲は株が分かれるので、1粒の種から2,000粒のお米ができるんですよ」と驚きの数字を!「70過ぎても元気な秘訣は、早寝、早起き、朝ごはん!」という佐々木さんは、化学肥料や農薬を一切使用しない米づくりに心血を注いでいます。「ごはんをたくさん食べてもらうには、おいしいお米が必要ですからね」
 引き続き、浅井さんが「おいしいごはんには、おいしいお醤油を」とお醤油のお話を。「ヒガシマル醤油を知っていますか?」とたずねると、さすがは地元「知っていま~す!」と大きな返事。「ではお醤油の原料は?」との質問にも、サッと手が挙がり「大豆」と答えます。大豆のほかにも小麦、塩、米を使ってつくられる薄口醤油は、少量で味を決めるので減塩にも効果的。しかも原材料はもともとこのあたりで入手可能なものばかり。まさに地産地消です。そんなヒガシマル醤油について質問を募ると、「なぜお米を甘酒にして加えるのですか?」と小学生とは思えない高度な質問が出て浅井さんもびっくり。ちなみに、甘酒を加えるのは塩辛さをおさえ香りと風味をつけるためで、江戸時代からおこなわれているとのことです。






 お話が終わったらみんな教室に戻って、全校生徒でいよいよかまどごはんの昼食です。釜の蓋を開けた瞬間、湯気とともに歓声があがります。今回はヒガシマル醤油と揖保の糸を、地元のおかあさんたちがバチ汁にして提供。だしの香りにごはんも進みます。「ほくほくしておいしい!」「もっちりしている!」と、すぐにおかわり殺到。「普段ごはんが嫌いな子が、おかわりしたのでびっくりです!」と先生にも大好評でした。保護者たちも「一粒一粒、味がするみたいです」「この甘さ、どこかなつかしい…」と、ごはんのおいしさを再発見したようです。
 ごはんでエネルギーを充填した子どもたちは、昼休みもまた元気よく競うように校庭へと駆けていきました。
  

Posted by 保田先生 at 21:49Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月16日

「奥田先生のごはん塾」、三田農業まつり 11月9日

もっともっとごはんを食べよう!
「奥田先生のごはん塾」、三田農業まつりへ


ゴーゴーご組事務局より
11月9日日曜日に、三田農業まつり会場で開催された
「奥田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。




 市制50周年を迎えた三田市は、北摂の中心都市。人を敬う心の田「敬田」、恩を忘れない心の田「恩田」困っている人を助ける心の田「悲田」の「三福田」から転じて「三田」とよばれるようになったこの地は、まさに豊かな実りを育む田園に囲まれ、農業が地域産業の大きな柱となっています。そんな三田の農業の一大イベント「三田農業まつり」で、今回のごはん塾が開催されました。

 農業まつり会場は、旬の味覚のオンパレード!ステージではオープニングに牛の値段の話題が。さすがは三田牛の産地ですね。三田牛以外にもこの時期においしい大根やレタスなどの野菜をはじめ、母子(もうし)のお茶、永沢寺(えいたくじ)のそば、羽束(はつか)のお漬け物などがズラリ。花苗の即売も大人気です。その中にはなんと8月の〝本日のごはん塾〟授業「ごはんと環境:あいがも農法って何?」で紹介したあいがもの串焼きも。美味でしたが、変わり果てた姿での再会に複雑な思いも…。




 閑話休題。この日は公募に申し込んだ、未就学児から小学生高学年の子どもたちと、その保護者が参加しました。子どもたちは2つのチームに分かれてかまどごはん体験です。
 まずはごはんの計量。升を手にしたかまど隊のお兄さんの「これは何でしょう?」という質問に「?」といった感じの子どもたちではありますが、ひとたびやり方を教わると積極的。慣れない手つきではありますが、何度も何度もお米をすくっては升に入れ、その様子を保護者たちが見つめています。中には思わず手を出そうとしたお母さんも。大丈夫!子どもたちは子どもたちなりに楽しみながら張り切っているのです。




 引き続き洗米へ。中には普段からお手伝いしている子もいて、手のひらでゴシゴシと器用に洗います。冷たい水に手を浸しての作業ではありますが、「気持ちいい!」とニコニコ顔。洗ったお米は釜に入れ、こんどは水を計量。小さな手で大きなペットボトルをしっかりつかみ、こぼさないよう慎重に…。これでお釜のセットは完了、次は薪割り体験へ。




 コンコン、コンコン…。鉈(なた)の背を叩いていく地味な作業ではありますが、これが大人気!太い薪がスパン!と割れると「やった~」と大歓声!最初はおとなしかった子も、薪割りでは元気いっぱいに。物足りなかったのか、薪の切れ端で〝薪割りごっこ〟に興じる子も。そしてかまどに火を入れ、フーフーと火吹き竹をふいて炎を大きくしていきます。自分の順番を待ちながらじっと炎を見つめている子どもたち。いざ自分の番が回ってきたら、それはもう一生懸命、というか夢中!ごはんが噴いてきたら薪を取り出して、しばし蒸らしに。その間は、かまど隊のお兄さんと楽しく『食育ドリル』でお勉強です。




 一方の保護者たちもお勉強です。研修室で甲南女子大学名誉教授の奥田和子先生の講義を受けます。「みなさんが普段何気なく食べているものには、みなさんの想像以上に油が含まれています。子どもたちが大好きなポテトチップスは57%、アイスクリームは65%、ハンバーグなどは67%もが油だということをご存じですか?」と奥田先生は問いかけます。なぜこんなに油が多く含まれるのかというと、それは油が多いとおいしいと感じるから。私たちの食生活は、気がつかないうちに脂質を摂ってしまいがちになっているのです。
 肉や魚、特に肉中心の食生活だとその傾向がますます強くなります。「お肉やお魚は何も手を加えなくてもおいしいのです。でも、野菜は料理が難しくて、工夫が必要なのです。本当に料理が上手な人は、野菜をちゃんとおいしく食べられる料理ができる人なのです」と語る奥田先生は、野菜をたくさん食べる日本料理ならではの工夫を紹介。日本料理は醤油や酢を使い、「五味」と言われるようにさまざまな味を生み出し、飽きない食べ方を考えてきました。また、器の種類が多いのは料理に合わせて使い分けるためで、少なく見える工夫がそこにあるとか。
 そして、ごはんとおかずを一緒に食べる大切さを説きます。「ごはんとおかずとのバランスの基本は、握り寿司に学びましょう。具が多くてもしゃりが多くてもおいしくないですよね」と、ちょうど良いバランスには濃すぎず薄すぎないおかずの味付けも重要と奥田先生。塩分についても、お漬け物の塩分濃度は体液とほぼ同じ約0.8%なのでおいしいと感じるのだとか。一方で食パンの塩分濃度は1.2%もあるとは驚きです。





 講義が終わる頃、ごはんはちょうど蒸らし時間終了。いよいよ親子揃って試食です。釜の蓋が開くと、ふわっとあがった湯気の向こうに真珠のようにきらめくごはんが。みんな思わず笑顔、そして歓声が。かまどで炊いた三田産コシヒカリのお味はいかに?あっという間に空になった釜がその答えです。
 参加者に感想をきいてみました。「ごはんを食べることで人助けや環境を守ることができるのですね」「これまでの食生活に反省点が多々あります。できることから改善していきたいですね」と、奥田先生のメッセージは心に届いたようです。体験で真っ先に先頭に並んだ女の子のお母さんは「普段はおとなしい子なのに…こんなに積極的になるとは」と変貌ぶりに目を丸くしていました。これぞ「こころにおいしい」ごはんの力!
 「目先の変わった物に惑わされてはいけません。三田で作られている農産品がどれだけおいしいか…」という奥田先生の言葉通り、農業まつりには豊かな恵みがいっぱいありました。この日の参加者は豊かな街に住んでいるんだなぁと、澄み渡った空にしみじみ感じたごはん塾でした。



  

Posted by 保田先生 at 21:48Comments(0)TrackBack(0)

2008年12月01日

「保田先生のごはん塾」神戸北営農総合センター 11月1日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、JA兵庫六甲神戸北営農センターへ face01 icon01

ゴーゴーご組事務局より
11月1日土曜日に、「生協都市生活」と「JA兵庫六甲・神戸北環境創造米キヌヒカリ栽培部会」との共催で開催された「保田先生のごはん塾」の様子をレポートいたします。







稲刈りも終わり、美味しい新米が出回る季節。「ゴーゴーご組」は神戸市北区八多町のJA兵庫六甲神戸北営農総合センターへ向かいました。阪神間から車なら約30分。のどかな田園風景が広がります。さわやかな秋風と真っ青な空。今回も絶好の「かまど日和」に、応募した生活協同組合 都市生活の組合員さん38家族132人が参加しました。お米はJA兵庫六甲さんから提供いただいた地元産の、つぶぞろいの新米です。
用意した4基のかまどに分かれて、子どもたちは「かまど隊」のお兄さん、お姉さんたちに教えてもらいながら、升でお米を量り、ザルに入れるところから始めます。



はじめのあいさつで、生協都市生活副理事長の大沼和世さんから「今年は雑草が多く、協力生産農家の皆さんにはご苦労をおかけしました」との話しがありました。それというのも、生協都市生活とJA兵庫六甲は「有機性肥料だけを使う、農薬を極力使わない…」などの約束を交わし、協力して環境と体にやさしいお米「環境創造米」を生産・供給しているからです。口で言うのは簡単。でも、生産農家の皆さんには大変な苦労があります。そこで、実際に体験しようというのが、同会場内カントリーエレベーター前にある「きらり 交流のたんぼ」です。農家の人たちに手伝ってもらいながら、田植え、草取り…、そして10月末に稲刈りを済ませました。除草剤を使っていない田んぼには、今、たくさんの雑草が生え始めています。



さて、子どもたちは量り終わったお米を洗います。「よいしょ」。流しにちょっと背が届かない小さな子もがんばって! 洗ったお米をお釜に入れて、かまどにセッティング。水を計量して入れたら、蓋を閉めます。その頃、保護者の皆さんは「保田先生のごはん塾」会場へ。保田先生「今朝、パンを食べて来た人、手を挙げてください」。パラパラ…。「ウソをついてはダメですよ」。約半数の手が挙がりました。



外では、薪割り体験が始まりました。お兄さんが持つ鉈(なた)を上からトントンと薪で叩きます。小さな手に力を込めて一所懸命。でもビクともしません。さすが、ちょっと大きなお姉さんなら一気に割れました。割った薪をかまどにくべます。火をおこしたら、火吹き竹で「ふ~ふ~」と空気を送ります。「あっ!あっちのかまどの煙突から煙が出てきたよ。僕たちのところはまだだよ、お兄ちゃん」。かまど隊もタジタジ。ふ~ふ~、頑張れ。その後、お釜がグツグツし始めたところで、子どもたちは、農家から運ばれて来る籾(もみ)を玄米に加工する大きな設備カントリーエレベーターを見学。



その頃、保護者の皆さんは、保田先生のお話に熱心に耳を傾けていました。「食の安全は、『品質上の安全』だけではありません。『食べ方の安全』を間違って、健康を害することも多いんですよ。欧米人に比べて腸が長い日本人には、ごはんが一番。そして、『量の安全』も今の日本では危うくなっています。農家の方の高齢化が進んでいますから、20年後、日本には食べ物がなくなる可能性があります。私たち自身の健康と、子どもたちの未来のために、いろいろな意味での食の安全を考えましょう」

講義が終わる頃には、ごはんが炊き上がり、全員そろってお釜の蓋オープン! ふわっと上がる湯気とともに、炊きたてごはんのいい香り。さあ、並んで。持ってきたお茶碗にごはんをよそってもらって「いただきまーす」。「おいしー!」。あっという間に4つのお釜が空っぽです。「おかわりしたかったのにな…」。今夜はお家でおいしいごはんを炊こう!



最後は生協組合員さんが生産調整によってお米をつくらなくなった田んぼで育てたコスモス摘みです。田んぼはずっとそのままにしておくと、草や木が生い茂り、またお米を育てる田んぼに戻すには大変な苦労をすることになります。
ごはんをいっぱい食べて、秋には田んぼに稲がたわわに実る。そんな日本の原点に戻らなくていけないんですね。
保田先生のお話にもありました。「私たち自身の健康のために、子どもたちの未来のために…」
「明日の朝食は?」「ごはん!」


  

Posted by 保田先生 at 18:13Comments(0)TrackBack(0)