保田先生の『ごはん塾』レポート

2008年11月12日

「保田先生のごはん塾」西脇市立くすのき保育園10月21日

もっともっとごはんを食べよう!
「保田先生のごはん塾」、西脇市へicon01


ゴーゴーご組事務局より
10月21日火曜日に、西脇市立くすのき保育園で開催された「保田先生のごはん塾」(以下「ごはん塾」と記載)の様子をレポートいたします。






















 北緯35度、東経135度。そんな日本の〝へそ〟にほど近い西脇市黒田庄町のくすのき保育園が本日の会場。大きな鳥居とかやぶき屋根の社殿の兵主(ひょうす)神社の杜のすぐとなりです。コスモスの花がほころびはじめ、そよかぜに木々がささやくおだやかな山すそにあります。美しい秋の空の下、元気いっぱいに遊んでいた児童たちが集合。「お願いします!」と大きな声で、かまど隊スタッフにごあいさつです。



 まずは手をきれいに洗ってから、お米を計量します。順番にお米をすくって計量升の中へ…ぎこちない手つきではありますが、任された仕事はきっちりとこなします。量り終えたお米はザルの中へ入れ、手洗い場で洗米の作業へ。お米の感触が気持ちいいのか、歓声がところどころであがります。洗い終わったら水を計量して、お米を入れたお釜の中へ注ぎます。両手でしっかり計量コップを握りしめ、慎重に慎重にお釜の中へ…真剣なまなざしです。
 引き続き薪割り。コンコンと鉈(なた)の背を叩いて薪を割っていきます。まだまだ小さな子どもたちですが、力いっぱいに叩いていくと、少しずつ少しずつ薪が割れていきます。パキンと割れたら満足げな笑顔がほころび、心地よい汗が額から流れていました。



 薪を割ったらいよいよかまどに火が入ります。火がついたら火吹き竹で炎を大きく。かまどが噴いたら火を消して、しばらく蒸らします。
 一方の保護者たちは、おゆうぎ室でゴーゴーご組校長先生の保田先生の授業に耳を傾けます。
 参加した保護者に、保田先生が早速「朝ごはんにパンを食べた人は手を挙げてください」と問いかけると、約半数の手が挙がりました。保田先生は語り始めます。「これから子どもたちの時代になると給料は下がっていくでしょう。そして物価は上がっていくでしょう。養う人も多くなっていくでしょう。そんな時代のために、何を準備すればいいのでしょうか?」
 少し昔の日本人は確かに貧しかったけれど、地元でとれた食べ物を食べ、みな助け合って幸せに暮らしていました。また、パンを食べて外国の麦畑を青々と茂らせる一方、黒田庄の田んぼは雑草で荒れています。小麦価格は高騰し、日本がこれから安定して輸入できる保証はありません。ですから、これからは地元で食べ物が作れること、みんなが健康であることが課題となってくるでしょう。そのために、子どもたちに何を食べさせることを教えるべきなのでしょうか?保田先生はそう問いかけます。



 日本人はここ数十年で世界で最も食生活を変えた民族です。肉や油など成人病の要因となる食べ物を多く摂取するようになった一方で、カルシウム不足で骨が弱く、キレやすい子どもたちが多くなりました。カルシウムというと牛乳というイメージですが、かつての日本人は牛乳など飲まなくても骨は丈夫でした。それは、だいこん菜、かぶ菜、高菜などの青菜からカルシウムをしっかりと摂っていたからです。日本人は体によい豆や海藻と青菜を上手に食べる方法を知っています。それはみそ汁です。そんな保田先生のお話に、「なるほど!」という声が漏れます。
 「時代を見通して、子どもたちの未来の幸せのため、そしてみんなが健康であるために、ごはんを中心とした日本型の食生活を」という保田先生の講義を聴いた保護者たちに感想をたずねると「子どもが好き嫌いが多くて諦めかけていましたが、これからは諦めずにいろいろなものを食べさせないといけないと思いました」、「うちはごはんが大好きで、これからもごはんをいっぱい食べます!でも、副食にも気を配りたいですね」と真剣な表情で答えてくれました。




 子どもたちはごはんができるまでの間、かまど隊スタッフにおゆうぎを披露。フラフープではみんな上手にフープを回していきます。フープを手渡されたかまど隊も挑戦!するも、みんな回せず…。よさこい、組み体操と一生懸命、息もぴったりと合った演技、ありがとう!
 そのあとは、みんなで先生を囲んで紙芝居『朝ごはん食べた?』を見ます。「みんなは朝ごはんを食べたかな?」と先生が問いかけると、元気いっぱいに「は~い!」とお返事です。

 そして、授業を終えた保護者と合流し、いざ釜の蓋が開きます。立ち込める湯気。つやつやのごはん。「わぁ!」という歓声の中、いよいよ試食です。今回は炊きたてのごはんを保育園自家製の海藻・じゃこ・お豆たっぷりの手づくりふりかけと、サツマイモのたっぷり入った豚汁といっしょに。園庭でレジャーシートを敷いて、遠足気分のお昼ごはん。「薪割りがおもしろかった」という子は、小さな体だけどごはんをおかわり。わざわざ先生のところへ来て「先生、おいしかったよ!」と報告する子も。


 サツマイモ、ピーマン、玉ねぎ…くすのき保育園の園庭では、いろいろな野菜が育っています。お米も先日稲刈を終え、天日で乾燥させていました。給食も園児の育てた野菜はもちろん、地場でとれた素材を極力使用し、地産地消にも積極的。「食育には16年前から取り組んでいます。お米や野菜を育てるほかにも、毎年6月には園庭にある柏の木の葉で柏餅をつくります。野菜が苦手でも、自分で育てた野菜なら食べる子もいるのですよ」と池田園長先生。
 今日のかまどごはんに引き続き、11月には園児が裏の畑で育てたサツマイモを焼き芋にして食べるそうです。くすのき保育園はいま、豊かな実りの秋を満喫しています。 



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